井吹西防災福祉コミュニティ

阪神淡路大震災を経験した神戸市では、今後いつ起こるか予想できない災害の備えて、いち早く救助、避難の行動がとれるよう、「防災福祉コミュニティ」を設置し、防災訓練をはじめ各種研修を行い、防災への意識を高めていっております。

年間の防コミ行事予定

令和6年度は、3つの行事を予定しております

7月21日(日)10時~ 市民救命士講習会(AEDの使い方を含む ) ※対象 自治会・管理組合担当者

②9月29日(日)10時~ 「おたすけガイド」作成  ※対象 自治会・管理組合担当者

③11月24日(日)10時~ 防災用具の使い方講習  ※地域の皆様ご参加いただけます

活動報告

市民救命士講習会  

2024年7月21日日曜日 井吹西地域福祉センター

西消防所から講師を招き、救命救急講習を開催しました。
西町の14の自治会・管理組合の防災担当の方々が出席されました。また、そのご家族や興味のある方もお越し下さり、予想を超える総勢31名が参加しました。

まずは消防より心臓マッサージとAEDの使い方について詳しくレクチャー。真剣に聞きいる出席者の皆さん。その後、一人一人が実際に人形を使って体験しました。
流れがわからなくなったり、心臓マッサージが想像以上に大変でしたが、何度も繰り返す中で、皆でコツを掴んでいきました。

体験する中で的を得た質問が次々と上がります。その全てに明確な回答をもらい、疑問や不安が晴れていく様でした。

AED講習会後には、4月に導入されたという消防訓練用のAR「拡張現実」を特別体験。ARを装着すると、思わず「おー!」と声が。火災時に室内に煙が充満する様子などをリアルに体感することが出来ました。

防コミの仁平委員長から出席者の皆さんへ「今日の講習は、何か起きた時には必ず役立つはず。是非周りの方を助けてください」という言葉と、暑い中出席くださったお礼を伝え終了しました。本当にありがとうござました。

講習であがったQ&A
「強い力で胸部圧迫を行うと骨折させてしまうのでは?」
→骨折のリスクもあるが、それ以上に脳に血液が届かないことのリスクが大きい。両方のリスクを比べた時に、心臓マッサージを優先させる必要がある。心配に感じるだろうが、勇気を持ってやってほしい。

「服を脱がすタイミングは?」
→心臓マッサージの時点では衣服を着せたままでOK。AEDが届くタイミングを考慮し服を脱がせる準備を。余裕あれば、服を脱がせた後もタオルで隠すなど配慮あるとベター。

「人工呼吸はやらないのか?」
→コロナ禍以降、感染症のリスクにも考慮し積極的には薦めていない。また、心臓マッサージを行う際、倒れた方が口から吐く息(エアロゾル)による感染リスクもある為、タオルやハンカチを口に被せるとベター。

「ペースメーカーを付けている方にはどうすればいい?」
→ペースメーカーを付けていても心臓マッサージは可能。AEDに関しては、AEDが除細動必要かどうか解析しアナウンスしてくれるのでそれに従ってほしい。

「やわらかいベッドに寝ていたら?」
→余裕あれば、硬くて広い場所へ移動を。また、道路の真ん中で倒れた場合など、その場で救命行為を行うことは、助ける人のリスクとなる為、移動させてほしい。倒れた人だけでなく、助ける側の人の安全も大事です。

「汗で濡れている人の体にAEDのパットを装着して良いのか?」
→汗やプール・海で濡れている場合はタオルで拭いてから装着を。AEDによっては装置の中にタオルやカミソリが入っている場合もあります。

「AEDの設置場所がわからなかったら?」
→お出かけ先であれば①周りに聞く➁119に聞く③「KOBE市まちかど救急ステーション」というサイトを検索する。
井吹西おたすけガイドマップを使い、西町のAED設置場所も皆で確認しました。(画像有)

「AEDの設置基準は?」
→明確な設置基準はない。学校園や商業施設、集合住宅などで設置されている事が多い。
お住いの可自治会や管理組合に確認してみてほしい。また、ホームセンターでも販売されている。

コロナ以前の定例活動

  • 防災資機材庫の点検

    3丁目深谷公園にある「防災倉庫」の点検を兼ねた見学会を、自治会・マンション管理組合の代表の方と、毎年実施しております。

  • 防災リーダー研修

    西消防署の指導で、けがの応急手当や簡易担架の作り方と搬送の仕方、救助のためのロープの結び方等を学びます。

  • 地域防災訓練

    起震車「ゆれるん」で震度7までの地震を体感していただけます。他に、煙からの避難体験や、水消火器での消火訓練、炊き出し訓練も。

  • 市民救命士講習(AEDの使い方含む)

    心臓マッサージとAEDを使った救急救命法を学びます。